立ち上げから一緒に苦労してきた社員が・・・

ある日系飲食店のオーナーは日本にいたが、日本人現地社長を置きベトナムで飲食店を始めることにした。店の立ち上げやライセンス取得、行政対応、ベトナムの慣習など、日本人社長にはわからないことが多く、日本語の出来るベトナム人をアシスタントとして採用した。日本人社長とベトナム人社員は、ともに苦労をしながらもライセンスを取得し、店をなんとかオープンすることが出来た。

営業を始めたものの、2年間は赤字続きで、不安な状態ではあったが、日本人社長とベトナム人社員は励ましあい、相談しながら奮闘していた。

営業開始から3年目になり、ようやく黒字になるようになった。当然、このベトナム人社員への日本人社長の信用は厚く、全面的な信頼を寄せていた。公安や消防公安の対応もベトナム人社員に任せていて、かかる費用に関してもなんの疑いももっていなかった。

しかしながら日本にいるオーナーは、領収証のない行政にかかわる費用がだんだん増えていることに疑問を持ち、ベトナム現地を訪れ、情報収集、調査を行った。その結果、このベトナム人社員が公安への支払いと偽り、着服していることが発覚した。この社員からは着服した金額を毎月分割して返済する誓約書を取得したが、一度も返済が行われることはなく、現在行方はわからないままとなっている。